怪我の治療には、いつか卒業があります。
当院には、小さなお子さんがお怪我をされて処置に来られる方も多いです。
大切なお子さんが、怪我をした時、
誰よりも、悩むのがお母さん。
毎日毎日、お子さんの傷を見て、苦しまれるのだと思います。
出来てしまった傷は完全に消すことは出来ませんが、適切な処置をしたり、
後療法を工夫することで、
何とか、目立たない、という、ところに持っていくのが、私達の役目です。
圧迫療法、ケナコルト注射、ドレニゾンテープの貼付、ジェネシス照射、切り直し、などなど、あの手この手を使います。
今日も、できることを一通り終えて、
人から見て、もう傷のこと分からないレベルまで到達した親子に、
一旦、卒業しましょ
とお伝えすることができました。
いつも娘さんの前で明るく振舞ってたお母さんが、安堵から、涙をいっぱい浮かべられました。
自分のことで、いつも、時間を割いてクリニックに来てくれたお母さんに対して、
娘さんも感謝でいっぱい、という、優しいお顔でお母さんを見てました。
きっと、ステキなお嬢さんになるでしょう!
心から応援しています。