形成外科学術集会
日曜日、慌てて用意して向かったのは、形成外科学会学術集会のお昼の講演会です。ネタは、新潟大学形成外科教授による「顔面神経麻痺の形成外科的治療ー基礎研究から臨床応用までー」。神経移植による動的再建と、眉毛挙上や、眼瞼手術などの静的再建について、分かりやすく講演してくださいました。
動的再建とは、耳下腺腫瘍摘出などで、完全に切れてしまった顔面神経を他の神経をつなぐことで、その末梢の神経に刺激を伝達出来るようにし、動きを再現しようとするもので、
まさに、私の母が20年前に受けた手術です。細かいことを言えば、私の母は、顔面神経本幹の腫瘍だったので、切除後の再建は、本幹に大耳介神経を移植したもので、今日の講演で使われた症例のように、顔面神経の5本の枝をそれぞれつないで再生させる、というよりはシンプルな手術を受けました。
時間がかかりましたが、やはり、動きが、ある程度戻っているのは、動的再建のおかげで、あの手術の時に、即時再建してもらえた母は、本当にラッキーだったと思いました。
そして、静的再建の重要性も講義の中でおっしゃっていましたが、静的再建手術の積み重ねで、患者さんの、顔のゆがみ、という悩みを改善し、マスクをとって社会生活が出来るように導くのが自分たちの仕事である、とおっしゃっていたのが、母をずっと見ていた私には、とても、よく共感出来ました。
そして、細かい調整に、ボトックスやヒアルロン酸を使う、というのも、大共感!
20余年、ずっと、母の顔のメンテナンスし続けてますから(*^^*)