SAWAKO CLINIC - さわこ形成外科クリニック

神戸市東灘区御影中町1-16-20 ポラリス御影3階 TEL:078-845-3050

神戸市東灘区御影中町1-16-20 ポラリス御影3階

治療案内

サクセンダ

サクセンダ

「サクセンダ」とは、デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクが開発した、肥満治療薬です。

アメリカでは2014年にFDA(日本の厚生労働省のような機関)の承認を得て2015年より販売を開始し、韓国では2017年より開始しています。

食事をするとGLP-1という小腸から分泌されるホルモンが分泌され、インスリンの分泌が促されます。

サクセンダはGLP-1に類似しており、すい臓からのインスリン分泌を促すことで、血糖降下作用や食欲抑制の効果があります。

GLP-1とは

GLP-1の分泌量が多い人ほど痩せていると言われているため、別名「痩せるホルモン」として注目されています。

  • 分泌量が少ない ⇒ 食欲が我慢できないため太りやすい
  • 分泌量が多い ⇒ 適度な食事量で満足できるため太りにくい

GLP-1が小腸から分泌されると、胃から小腸への移動を遅らせる働きがあるためゆっくり消化し、食べ過ぎ防止につながります。

サクセンダの3つのメリット

  • 無理な食事制限がない
  • 空腹感がないから辛くない
  • 継続すれば痩せやすい体質になる
  • 食事をしている女性の写真

    無理な食事制限がない

    サクセンダは、無理な食事制限や運動の必要がないのが大きなメリットです。

    食事制限やカロリーコントロールが難しくて、ダイエットが継続できなかった方は多いでしょう。

    食事制限は面倒なのと、食べたいものが食べられないという辛さから継続が難しいです。

    サクセンダならいつも通りの食事内容で大丈夫なので、ストレスがかかりません。

  • 食事のイラスト

    空腹感がないから辛くない

    ダイエット中の空腹感が辛いですが、サクセンダは満腹中枢を刺激するため、自然に食欲を落とすので空腹感がありません。

    膵臓に作用して効率よくインスリンを働かせて、胃腸の動きを緩やかにして糖の吸収を抑制していきます。

    そのため、食べ過ぎを抑えるので、少しの食事量でも徐々に満腹感を得られるようになってくるでしょう。

    空腹感を感じることが減るため、食事制限の反動によって起こりやすいドカ食いを防げます。

  • 健康的な女性の写真

    継続すれば痩せやすい体質になる

    サクセンダを継続すると、少しの食事量でも満腹感を得られるようになり、適切な食事習慣が身につきます。

    食事をすると消化のために臓器への負担がかかりますが、食事量が減ると負担が減るので、健康的な体に変わっていくでしょう。

    食後の高血糖や肥満が原因となる疾患を防ぐため、生活習慣病の予防にもなります。

施術の流れ

説明する医師のイラスト
初回診察

サクセンダ治療についての説明、投与方法の説明をさせていただき、初回血液検査を受けていただきます。

初回は1本のみのお渡しとなります。

2週間後再診
投与が適切に行えているかをチェックします。
今後の予定を組んで、コース選定のご相談をお受けいたします。
説明する医師のイラスト

1日1回、毎日同じ時刻にご自身で注射を打ちます。

(朝・昼・食前・食後は関係ありません。ただし、夜は睡眠中に低血糖発作を起こす可能性があるため、おすすめしていません。)

開始用量は、0.6㎎/日です。完全維持用量の3.0mgに達するまで、毎週0.6㎎ずつ増やしていきます。

  • 1週目・・・0.6㎎
  • 2週目・・・1.2㎎
  • 3週目・・・1.8㎎
  • 4週目・・・2.4㎎
  • 5週目・・・3.0㎎

効果は約2週間ほどで徐々に感じられるようになってきます。

〈投与を忘れた・事情により投与できなかった場合〉

  • 12時間未満…できる限り早く投与し、次回は通常通りの時刻に行ってください。
  • 12時間以上…1回とばして、次回は通常通りの時刻に行ってください。

※3日以上あいてしまった場合は、吐き気などの副作用が出やすいため、0.6㎎からの再開を推奨いたします

サクセンダの使用方法

  • 1.サクセンダ一式を準備する

    投与時刻になったら、冷蔵庫からサクセンダ本体を取り出し、針、アルコール綿を準備します。

    ※未使用のサクセンダは、冷蔵庫で保管してください。
    使用開始後は、日光が当たる場所を避けて室温(1~30℃)で保管し、30日以内にご使用ください。冷蔵庫で保管いただいても構いません。

    サクセンダ一式の写真
  • 2.キャップを取り外し、消毒する

    本体のキャップを取り外し、針の取り付け部をアルコール綿で拭いて消毒します。

    サクセンダのキャップを取り外し消毒する写真
  • 3.針を取り付ける

    針の保護シールを剥がし、本体の先端へ回しながら取り付けます。止まるまで回して、しっかりと装着してください。

    針は後ろ側にもあります。この針が取り付け部に刺さらないと、カートリッジ内とつながった状態にならないため、必ずまっすぐに装着してください。

    針がきちんと装着されたのを確認したら、針ケースと針キャップを取り外します。

    サクセンダの針を取り付ける写真
  • 4.目盛りをセットし、試し打ちする

    本体のダイヤルを回し「0」の下にある「‥ −」のところへ目盛りをセットします。

    針先を上に向けて、カートリッジ上部を指先で軽く数回はじき、気泡を上部に集めます。

    針先を上に向けたまま注入ボタンを押し込み、試し打ち(空打ち)を行います。針先から薬液が出て、目盛りが「0」に戻ります。「0」に戻るまで注入ボタンは押したままの状態にしてください。

    ※試し打ちは、針が正しく装着されているかの確認と、カートリッジ内の気泡を抜いて正しい量の薬液を充填させるために行います。そのため、必ず注射毎に行うようにしてください。

  • 5.目盛りを投与量にセットする

    再度ダイヤルを回し、0.6㎎ずつ目盛りを調整して、投与量にセットします。
    ダイヤルを回しすぎた場合は、逆に回してセットしなおしてください。

    ※指定量以外の投与は絶対に行わないでください。

    サクセンダの目盛りを投与量にセットする写真
  • 6.サクセンダを投与する

    投与は、太もも、上腕、腹部のいずれかに行います。

    ※毎回指2本以上、または左右交互にずらして投与してください。

    投与部位をアルコール綿で消毒したら、針を皮膚の奥までまっすぐに刺して、注入ボタンを押し込み、薬液を投与します。

    サクセンダを投与する写真
  • 7.6秒数えて、針を抜く

    注入ボタンを押すと、カチカチという音が鳴りながら目盛りが回り「0」に戻ります。
    注入ボタンを押したまま6秒数えて薬液を浸透させ、注入ボタンを押したままゆっくりと針を抜いてください。

    ※針を抜く前に注入ボタンを離したりゆるめてしまうと、カートリッジ内に血液が混入する可能性がありますので、十分に注意してください。血液が入ってしまった場合は、新品への交換を推奨いたします。

  • 8.針を取り外して終了

    針に針ケースを装着し、取り付け手順と逆の方法で針を取り外して終了です。

注意事項

説明する医師のイラスト

サクセンダは注射器で針が付いているため、扱いには十分注意してください。使用した針は医療廃棄物となりますので、必ず当クリニックまでご持参ください。

サクセンダの副作用として、投与を始めて1~2週間は以下のような症状を感じる方がいます。

  • 吐き気
  • むかつき
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 便秘・下痢

胃腸症状を感じる方が多いですが、徐々に消失していきます。

もし、吐き気やむかつきが治まらない時は、脂肪分の多い食事や揚げ物は避けるようにしましょう。

サクセンダに関するFAQ

FAQ
どれくらいで効果が出ますか?

効果の出方は、元々の体重や体質、食生活によって変わってきます。

平均では1ヶ月で3~5kg減っている方が多いようです。

満腹中枢に働きかけるため、食欲減退を感じる方が多いです。

食事制限ができずに痩せられなかった方は、効果を感じやすいかもしれません。

どれくらいの期間続ければいいですか?
院長 片上佐和子

治療期間は目標体重や体質によって異なりますが、おおまかに4~13ヶ月間を推奨しています。

治療期間は個々人で異なるので、自己判断で中止したりせず、相談しながら決めていきましょう。

注射は痛くないですか?

注射針は極細のため、痛みはほとんどありません。

採血の注射針よりもかなり細く、一瞬チクっとする程度です。

注射の跡が残ったり、腫れたりしません。

初めてでも自分で注射できますか?

サクセンダの注射器は採血で使うような注射器ではなく、太いマジックのような形になっています。

キャップを外してスタンプのように打つだけなので、誰でも扱いやすいのでご安心ください。

サクセンダを止めたらリバウンドしますか?
食事の様子の写真

中止すると徐々に食欲が戻るため、体重が戻る傾向もあります。

56週間サクセンダを使用した後、プラセボ(偽薬)に切り替えた試験では、12週間で2.91%体重の戻りが認められています。

そのため、短期的ではなく長期的に使用することを前提として、治療を続けていく中で食事習慣を身につけていきましょう。

ページのトップへ戻る